新エコキュートになって使用電力量が29%減になった

 2月に12年使用したエコキュートが壊れてしまったのでエコキュートを購入しました。新型になって気になるのが節電効果ですが新エコキュートになって3月分の電気使用量が確定したので旧エコキュートと比較してみました。

エコキュートで使用電力量は29%減となる

 3月分の使用電力量は全期間が新エコキュートですので1年前の3月と比較してみます。
エコキュートは深夜電力で焚き上げるので深夜電力(電化上手の時間帯:23時から翌日7時まで)の一日当たりの使用電力量での比較です。

  使用電力量(KWh) 増減
2017年3月 17.3  
2018年3月 18.9 2年平均18.1
2019年3月 12.9 対前2年平均-29%

 以外にも節電効果が大きいです。1日当たりで5.2KWhも少なくなっていますので単価の12.25円をかけると63.7円/日、月額で1900円程度の節約になります。

 これがすべてエコキュートの更新によるものかは分かりませんが昼間、朝晩の時間帯は若干ですが使用電力量が増えているので深夜だけ大幅減になっているのはエコキュート効果と思います。

追記(2019-05-22):2019年4月追加

 2019年4月のデータを追記します。前回同様、1日当たりの深夜電力量で比較します。

  使用電力量(KWh) 増減
2017年4月 13.6  
2018年4月 12.8 2年平均13.2
2019年4月 10.2 対前2年平均-23%

 3月からは削減量が減少しました。大体エコキュート交換による電気代削減効果は20~30%程度とみて良いと思います。

 5月以降は太陽光発電の影響がでるのでエコキュートによる節電効果はこの2ケ月のデータでしか判断できなくなりました。

 

エコキュートの学習機能のおかげか?

 新エコキュートでは学習効果があり、おまかせ設定にしていると必要な量だけ焚き上げを行います。対して旧エコキュートではそういった設定は無く夜間に焚き上げる(満タンまで)のでこの差が大きいのかもしれません。

 ちなみに、今月の夜間電力代は前年の6,713円から4,410円になりましたので2,303円の節電効果となりました。

 冷蔵庫とかエアコンとか大きな電力を使うものは買い替えた方が節電効果でお得になるという話を聞きますが、確かにそうかもしれません。平均で月2千円の効果があるとすると年間で24,000円、5年で12万円ですからね。


 1ケ月だけのデータでは説得力がないので年間での効果を確認して新エコキュートによる節電効果を検証してみます。

太陽光発電の施工業者との打ち合わせ

太陽光発電の導入を検討しているのですが施工業者をどこにするのかが一番大きな悩みです。私の場合はネットで太陽光発電見積もり比較サイトのソーラーパートナーズに登録したところ3社を紹介してくれたのでその3社の見積もりと打ち合わせを行いました。

太陽光発電というと胡散臭いイメージがありますがソーラーパートナーズも紹介して頂いた3社もとても好印象でした。紹介してくれた3社は見積もり/商談後もあちらから電話をかけてくるようなことは一切なかったです。

もし太陽光発電を検討しているのでしたら下記リンクからソーラーパートナーズへ登録するとAmazonギフト券3,000円分が貰えます。(私も紹介者としてギフト券貰えるので嬉しいです)
NHK紹介のNo.1太陽光発電見積もり比較サイト【ソーラーパートナーズ】

3社との打ち合わせ

備忘録として残しておこうと思います。
ソーラーパートナーズから紹介された3社はいずれもソーラーパートナーズ内で評判の良い、会社との事です。施工実績○○件以上とか顧客満足度○○以上といった感じです。

E社との打ち合わせ

2月11日に打ち合わせを行いました。E社はソーラーパートナーズが最初に紹介してくれて施工実績が豊富(6000件以上)、顧客満足度もNo1と言ってました。
ソーラーパートナーズ自体に登録されている業者も厳しい審査基準があるらしいですがその中でも評判のいい会社のようです。

見積りはパナソニックとカナディアンソーラーの2社のパネルを用意してあり
パナソニックは6.3KW/167万円(税込)で年間予想発電量は7,403KWh。
カナディアンソーラーは6.6KW/158万円(税込)で年間予想発電量は7,048KWh。

出力はカナディアンソーラーの方が高いのに予想発電量はパナソニックの方が高くなっておりパネルの変換効率の差によるものなのでしょう。

施工方法は支持瓦工法をメインに施工をしているようです。

S社との打ち合わせ

 次に2月17日にS社と打ち合わせを行いました。S社は大手の会社でホームページで見ても前のE社とは規模が違います。大きな会社であることを武器にするセールス手法のようで通常は施工保証10年といった事が多いのですが

 『施工会社が倒産したら保証はなくなりますよ、S社は第三者の保証機関が保証していくので万が一、弊社が倒産しても保証は継続します。更に設置前のシミュレーションを下回った場合は出力保証として差額を支払いますよ。』
といった所を強調していました。

 しかし、S社が出してきた見積なのですがこれが問題。我が家は切妻屋根で南西、南東向きになっているのですが両面にパネルを設置するプランを出してきました。(前のE社は南西面のみ)
 ですので出力は10KWオーバーとなり長州産業のパネルで12.34KW/289万円(税込)、年間予想発電量は12,651KWh。

 なんか載せられるだけ載せてしまえというような感じ。投資金額は売電で10年以内には回収できるのですが10年後、売電単価が下がった場合、もしくは買取拒否となった場合はどうするのでしょう?

 12.34KWもの出力があっても昼間消費できるのはわずかで大部分は格安で電力会社に売電、買取拒否になったら捨てることになります。

 10年後に蓄電池を購入すれば捨てる電気を充電して夕方から夜間に使用する事もできるでしょうがそれでも蓄電池には大きな容量が必要となります。

 蓄電池も高価ですので10年後に新たな投資をするとは限りません。
前記のE社の6KW程度であれば昼間の余った電力でエコキュートに利用させると大体、使い切れるような感じですが12KWもあればそれでもかなり余ってしまいます。

 この会社は顧客目線で考えてないな~と感じたのです。S社とすれば多くパネルを載せて利益を出したい、そんな感じでした。

 後日、片面にだけ設置した場合の見積もりを入手しました。
長州産業のパネルで6.86KW/196万円(税込)、年間予想発電量は7,644KWh。

 ちなみに、S社の施工方法はアンカー方式。アンカー方式は瓦に孔をあける方式なのですが瓦に孔をあけるという事に抵抗感があります。孔をあけて瓦の強度は弱くならないの?

H社との打ち合わせ

 最後に2月18日にH者と打ち合わせを行いました。3社目ともなると打ち合わせもスムーズでした。

H社の見積もりは長州産業のパネルで6.4KW/206万円(税込)、年間予想発電量は7,446KWh。

 価格でみれば一番高かったですが話の内容としては一番しっくりきました。特に最近導入する家庭が増えている蓄電池について私は『蓄電池を導入するなら売電期間が終わる10年後にしようと思う。』といった所、『私もそう思います。』と同意してくれました。

 単に話を合わせただけかもしれませんけどね。

 H社の施工方法は差し込み金具方法。偶然かどうか、瓦に対する施工方法は大きく3種類あるのですが施工店別に見事に分かれました。

投資回収期間を考えてE社に

 まずS社は載せられるだけGO!という感じが嫌だったので除外。残るはE社とH社ですが太陽光発電を導入するにあたり9年以内に投資を回収できなければ見送ると決めていました。

 私のシミュレーションではE社とH社の回収期間は
E社:8.8年
H社:10.8年
でしたのでE社に決めました。

 最後は価格で決めた感じになってしまいましたがE社の施工実績と素人ながら支持瓦方式が家への負担も一番少ないのかな~と考えての事です。

 ソーラーパートナーズが一押しであったこともありますし実際に営業の方も信頼できそうでしたので。

現地調査へ

 次なるステップとしてE社に現地調査をお願いしました。現地調査では屋根の状態確認はもちろん、屋根裏に入り屋根の構造確認、雨漏り有無、配電盤と配線関係のチェックを3月に行います。

 施工は市の補助金とのタイミングを見て4月頃実施、売電開始は5月頃になりそうです。

新エコキュートの湯量残量表示を記録しておく

 今月からエコキュートを新しくしたのですが今回のエコキュートは毎日使う湯量を把握し、必要な量だけを追い炊きする仕様になっています。(学習機能)
 ただし、データ取得のため設置後の1週間は満タンに追い炊きして日使用量を確認するのですが1週間を経過しての残湯量のモニター表示を残しておきたいと思います。

エコキュート残湯量表示

 満タンに追い炊き後の残湯量です。こういうのって写真だけ取っていても後から見ると『何だっけ?』となることが多いのでこうして残しておきます。

 満タン状態から2目盛分しか使用していません。2月上旬の真冬の時期にこれだけしか使用していないのかと不思議になります。以前の機種はほぼ底に近いくらいになっていましたが。。。

 これだけ見ると一つ下の容量である370リットルでも良かったのかもしれません。(価格差21,600円 税込)

 3月の電気使用状況を見れば新エコキュートでの節電効果が確認できると思います。

再エネ賦課金の今まで支払った金額と今後の支払いをシミュレーションして驚愕した

太陽光発電を考えているのですがきっかけとなった再エネ賦課金の負担。厳密な計算はできないのですが今まで支払ってきた金額と今後支払うであろう金額を計算してみました。

再エネ賦課金の推移

まずは再エネ発電賦課金単価の推移です。

年度 単価(円/KWh)
2012年度 0.22
2013年度 0.35
2014年度 0.75
2015年度 1.58
2016年度 2.25
2017年度 2.64
2018年度 2.90

すごい勢いで上昇していますが今後も上がり続けることは確実で予想では2030年前後には5.64円/KWhとなるみたいです。 【再エネ賦課金】〜どこまで上がるか予想してみた〜 – EneLeaks(エネリークス)

 

2018年度まで支払った再エネ賦課金合計

まずは2012年から2018年までの再エネ賦課金の年度別支払い額です。

年度 単価(円/KWh) 電力量(KWh) 賦課金(円)
2012年度 0.22 8,565 1,884
2013年度 0.35 8,565 3,426
2014年度 0.75 8,565 6,424
2015年度 1.58 8,565 13,533
2016年度 2.25 8,565 19,271
2017年度 2.64 8,492 22,413
2018年度 2.90 8,565 24,839

電力量は2017年度以外は直近2年間の年平均です。(2017年度以外は集計できないため) 2018年度はまだ終了していないのでこれも年平均値を使用しています。

ということで、再エネ賦課金が始まってからの我が家の負担額は91,790円となります。

これだけでも結構支払っているんだな~と感じてしまいます。

 

2030年度まで支払う再エネ賦課金合計

次にこのまま太陽光発電を導入することなく、予想通り2030年に5.64円/KWhまで上がり続けた場合を考えます。2019年度以降の再エネ賦課金の単価は均等に上昇していくものとし年別の電力量は年平均値とします。

年度 単価(円/KWh) 電力量(KWh) 賦課金(円)
2019年度 3.13 8,565 26,794
2020年度 3.36 8,565 28,750
2021年度 3.59 8,565 30,706
2022年度 3.81 8,565 32,661
2023年度 4.04 8,565 34,617
2024年度 4.27 8,565 36,573
2025年度 4.50 8,565 38,528
2026年度 4.73 8,565 40,484
2027年度 4.96 8,565 42,440
2028年度 5.18 8,565 44,395
2029年度 5.41 8,565 46,351
2030年度 5.64 8,565 48,307

合計で450,605円となります。何と45万円、既に支払たった分を合わせると54万円!!(542,394円)

 

2030年度以降も考慮

ここで終わりではありません。あくまでピークを迎えるのが2030年度であって同じペースで反転していくとすると、単純に考えて倍になるので総額では108万円もの負担になるのです。

こうして改めて計算をすると再エネ賦課金の支払いが逃れられないのであれば太陽光発電を導入した方が良いのではないかと考えてしまったのです。

108万円も支払って何にも残らないよりは設備(太陽光発電)が残ってくれた方が良いに決まっています。

上記は現在の電気使用量が変わらないものとして計算していますが太陽光発電を導入すれば自家消費の分だけ再エネ賦課金の支払いが軽減されるというメリットもあります。

 

オール電化の家庭は考えた方が良いと思う

売電で償却できるとはいえ100万円以上の初期投資があるので、他の人にも勧めることはしませんがオール電化のように電気使用量の多い家庭は今後支払うであろう賦課金は計算してみることをお勧めしたいです。

これだけの負担を強いる制度はどうなのかと個人的には思いますが変えられる事はできないので自分でうまく立ち回るしかないと思います。

太陽光発電と蓄電池を組み合わせたときの効果について勘違いをしていた

太陽光発電の導入とともに蓄電池を一緒に導入する人が増えていると紹介し、蓄電池を導入することで投資額を回収できる年数を計算した結果、否定的な見解を示しました。

https://kenmin.biz/solar/190215

ところが、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたときの相乗効果について誤った認識をしていたことに気づいたので改めて計算してみます。

太陽光発電と蓄電池の相乗効果

蓄電池は安い夜間の電力を使い充電、単価の高い昼間の時間帯に放電します。 仮に蓄電池を5KWhの容量とすると実際に充放電できるのは80%の4KWh。充放電のロスを考慮しないとすれば夜間電力の料金で4KWh購入し昼間の電力単価で4KWh放電します。この差額が蓄電池の効果となります。---効果(1)

更に、太陽光発電の出力を売電できますが蓄電池が放電してくれる4KWh分は自家消費することなく電力会社に売電できますので蓄電池を設置することで4KWhだけ売電量が増えることになり2重のプラスが生まれます。---効果(2)

 

蓄電池導入の効果額

これを我が家の場合に当てはめると東京電力の電化上手の契約なので以下の時間帯別の料金設定です。

区分 単価(円/KWh) 適用時間
昼間 31.73 10時~17時
昼間(7-9月) 38.72 10時~17時
朝晩 26.01 7時~10時、17時~23時
夜間 12.25 23時~7時

まず効果(1)の計算をします。 充放電の単価差は昼間電力で放電するとして31.73-12.25=19.48円 実際の充放電量は4KWhなので 19.48円/KWh × 4KWh = 77.92円。(一日当たり) 年間では28,440円となります。

次に効果(2)の試算ですが売電単価は今年度は24円なので 24円/KWh × 4KWh = 96円。(一日当たり) 年間では35,040円となります。

合わせて年間の効果額は63,480円

蓄電池導入費用が80万円ですので投資回収年は 800,000 / 63480 = 12.6 年

前回の誤った計算からはだいぶ改善されましたがそれでも10年では回収できません。 10年以降の売電単価は未定ですので(最悪買い取り拒否の可能性も)遅くても10年以内には回収できないと導入する気にはなりませんね。

 

結論

やっぱり現在の蓄電池の容量と価格では導入するにはリスクがあると思うので10年後の状況をみて改めて検討することにします。

私の目安としている容量倍、価格半分だと3年から4年で回収できるのでこうなるととても魅力的です。蓄電池はまだ普及初期段階ですし技術的にもまだ伸びしろはたくさんあると思いますのであり得ない価格ではないと思います。

 

追記:2019-02-21

上記の効果(2)はダブル発電になるらしいです。一般の家庭では余剰買取契約で太陽光発電で発電した電力は家庭で優先的に消費し、余剰分を売電できる制度。 対して全量買取契約では自家の消費電力に関係なく発電した電力を売電できる制度。

上記(2)のダブル発電は全量買取契約の時にできる方法であって余剰買取契約の一般家庭では出来ない事に気づきました。 ちなみに、出力10KW以下の一般家庭では余剰買取契約となります。

これでは蓄電池のコストを回収するのに必要な期間は以前の計算方法から40年近くかかることになるので蓄電池を導入する経済的な効果は全くありません。

https://kenmin.biz/solar/190215

非常時の備えとしては有効ではありますがそのためだけに80万円も投資する気にはなれませんね。

太陽光発電の打ち合わせ 蓄電池導入する人が増えているが本当に元を取れるのか?

再エネ賦課金の馬鹿馬鹿しさから太陽光発電の検討を始めることにしました。

https://kenmin.biz/solar/190211-2

一括見積サイトに登録すると3社を紹介してくれ、先日1社目と打ち合わせを実施したのですが営業の方曰く、最近では太陽光発電と同時に蓄電池も導入する方が増えてきているとの事です。 見積も蓄電池有り無しのパターンで提示してくれました。その時は良くわからなかったのですが蓄電池を導入してコストを回収できるのか計算してみました。

太陽光発電に蓄電池を連携する

蓄電池を家庭に導入した場合、使用するパターンとしては次の2つがあります。

(A)夜間電力で充電して昼間放電

単価の安い夜間電力を使い充電して単価の高い昼間の電力を賄おうとするものです。

(B)太陽光発電で使い切れなかった電力で充電、太陽光で発電しなくなったら放電

太陽光発電で発電した電力は自家で消費し余った分を蓄電池に充電、発電しなくなった日没後に放電して使用するというパターンです。 太陽光発電と相性がいいというのはこのパターンの事を言うのでしょうね。

 

各パターンにおける年効果額

では上記の2パターンで使用した場合の年間での効果額を計算します。 前提として我が家の電気契約は東京電力の電化上手ですので2019年2月現在は以下のような単価内訳です。

区分 単価(円/KWh) 適用時間
昼間 31.73 10時~17時
昼間(7-9月) 38.72 10時~17時
朝晩 26.01 7時~10時、17時~23時
夜間 12.25 23時~7時

また蓄電池は現時点で家庭用の一般的な容量である5KWhとし、1回の充放電は80%の容量に収めることを前提とします。100%の充放電をしない理由は蓄電池のリチウムイオンバッテリー(スマホに使用されているものと同じ)は放電深度が深いと(0%に近づくと)寿命に悪影響がでるのでバッテリーを使い切らないようにするのが長持ちさせる工夫だそうです。

実際にはロスがあるため充電電力量=放電電力量とはなりませんが計算を簡単にするためロスは無いものとして計算します。

(A)夜間電力で充電して昼間放電

この場合、夜間電力で充電し朝晩に使用するので年間の効果額は (26.01―12.25) * 5 * 0.8 * 365=20,090円/年

充放電の単価の差額が重要になります。

(B)太陽光発電で使い切れなかった電力で充電、太陽光で発電しなくなったら放電

この場合、太陽光発電での売価が重要で今年度でしたら24円/KWhです。太陽が沈んでから放電するとすれば朝晩料金の時間帯での放電ですので

(26.01―24) * 5 * 0.8 * 365=2,935円/年

全然効果がありません。10年間は固定の単価で買い取ってくれるので導入から10年間は(B)のパターンで蓄電池を利用しても効果はほぼ無いことになります。

 

蓄電池の投資を回収できる年数

今回提示を受けた見積もりでは5KWhで80万円でした。現時点ではこの辺が相場なのでしょう。 この投資を回収できる年数は(A)の場合で 800,000円÷20,090円/年=40年

全然元を取れません。そもそも40年も蓄電池持たないでしょう。

(B)のパターンでは計算はしません。年効果額が2千円ですから。蓄電池に充電するより売電した方が良いです。

固定買い取り期間が終了したら

10年間の固定期間が終了した後、電力会社がいくらで買い取りしてくれるかはまだ決まっていません。一説では11円/KWhあたりが予想されているようではありますが決定事項ではありませんし買い取り拒否となる可能性もあります。

蓄電池導入の効果としては充電単価と売電単価の差額が利いてきますので10年後、買い取り拒否となった場合を想定して(B)のパターンを計算してみます。

朝晩時間に放電するとして 26.01 * 5 * 0.8 * 365=37,975円/年

最大の条件で計算しても年間4万円に達しません。 一応、投資回収年数は 800,000円÷37,975円/年=21年

20年も経過すれば蓄電池の買い替えになるでしょう。

 

結論:蓄電池の投資効果は無い

1)以上から蓄電池を導入しても現時点(2019年2月)での投資対効果は無い2)固定買い取り制度があるうちは充電するよりも売電する方がメリットが大きい。 3)導入するとしたら固定買い取り制度が終了する10年後が充電単価と売電単価の差額が最大化するので少なくとも10年間は不要。 4)10年後には蓄電池容量と価格が現在よりも数段改善されているはずなので10年後に再度計算して導入の検討をすれば良い

 

以上から、太陽光発電と同時に蓄電池を導入することはしません。少なくとも10年間は素直に自家で使い切れなかった電力は売却するのが良いと思います。 10年後は検討する価値はあると思いますがその時のバッテリーの容量と価格によっては導入してもいいかもしれません。

私は導入を見送りましたが蓄電池の普及は広がってほしいです。そうすればスケールメリットで価格は下がりますし技術の向上も加速してくれると思いますので。

<PS> ざっくりの計算ですが、10年後に容量倍になれば自家で使い切れなかった分の大部分を充電に回せそうです。更に価格が半分になれば回収期間は21年の1/4になるので5年位になって一気に普及するのではないかと思います。勝手な希望的観測ですが10年後に10KWhで40万円になるような技術のブレイクスルーを期待します。

(追記:2019-02-16) 太陽光発電と蓄電池の相乗効果について誤った認識をしていましたので計算しなおしています。

https://kenmin.biz/solar/190216

再エネ発電賦課金の毎月負担金を確認して落胆した

 エコキュートが壊れたので新規に購入することにしました。

https://kenmin.biz/solar/190210-2

10年以上前のエコキュートから変わったら電気代はどのくらい変化するか確認しようと東京電力にある我が家の過去2年分の電気料金明細を確認したのですが再エネ発電賦課金の負担が大きいことに驚きました。

東京電力のでんき家計簿からデータ入手

 東京電力から毎月利用明細の紙がポストに入っていますが見た後はごみ箱行きです。過去の電気代使用量は東京電力でんき家計簿から入手しました。以前に登録だけしておいてログインすることは無かったのですが登録しておいてよかったです。

電気代推移

 我が家の毎月の電気代です。

3人家族でオール電化東京電力の電化上手の契約です。オール電化なので光熱費はほぼ電気のみで他には水道代くらいです。

 もっとも電気を使う冬場で2万円超え、電気を使わない春/秋で1万円くらいです。
これを多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれとは思いますが3人家族と考えると世間一般よりは多いのではないかと私自身は感じています。

 ですが、電気代を下げるために我慢をするような生活をするつもりはなく(無駄な照明、冷暖房はこまめにオフしますが)必要な経費であると考えています。

 新築当初は少ない時期で7千円位、多い時で2万円であった記憶がありますが今は1万円を切る月は滅多にありません。(たまにある)
 過去2年のデータから電気使用量が増えたことは無く、前年同月のデータを比較して使用量は下がっているのに電気代が上がっている月も多々あります。

 何故と思い電気代内訳をみると単価は変わっていないのですが再エネ発電賦課金と燃料費調整額が電気代の変動項目です。

 燃料費調整額は名前の通り東日本大震災以降、原発が停止したため火力発電がメインとなったことによる燃料費の調達コストの差額です。多くなる時もあれば少なくなる時もあります。

 再エネ発電賦課金は例の自然エネルギー(主に太陽光発電)を電力会社に売電する時の上乗せ単価を電気使用者が負担するという制度です。

 どちらも東日本大震災以降に導入されたものですが燃料費調整額は原発が止まってしまった以上、仕方ないとは思いますが再エネ発電賦課金はの単価は上がり続け、今後もさらに上がっていく事が決まっています。

再エネ発電賦課金って何なの

 太陽光発電を設置している人の売電の為の費用を電気利用者が負担する仕組みですので太陽光発電を利用していない人にとってはただ負担が増えるだけの制度です。

 実に馬鹿馬鹿しい。太陽光発電を設置する人はそれなりに資産のある人であり、資産の少ないものから資産のある人への補助金みたいなものです。極端な言い方をすれば貧乏人から金を吸い上げ富裕層へ流し込んでいるのです。本来、国がすべき事は逆の流れのはず。

 この再エネ発電賦課金の我が家の負担額は2018年度は24,000円を超えています。毎月2千円以上です。結構な負担です。

再エネ発電賦課金の単価は上がり続けている

 再エネ発電賦課金は電気使用量あたり2.90円/KWhとなっています。(2018年度)
この単価は見事なまでに上がり続けております。

再エネ発電賦課金単価推移

年度 単価(円/KWh)
平成24年 0.22
平成25年度 0.35
平成26年 0.75
平成27年 1.58
平成28年 2.25
平成29年度 2.64
平成30年度 2.90

 予想では2030年前後には5.64円/KWhとなることが予想されているようです。
【再エネ賦課金】〜どこまで上がるか予想してみた〜 – EneLeaks(エネリークス)
平成30年度の約2倍。我が家の毎月負担金は毎月4千円、年間で5万円近くになります。恐ろしいしばからしいし。

 よくもこんな高額の負担を押し付ける制度を導入したものだと今更ながら怒りを覚えます。
負担金は電気使用量に単価をかけて計算されるので我が家のようなオール電化の家計は特に負担が大きいです。

太陽光発電導入検討の必要性

 こういったときに真っ先に考えるのが節電でしょうが年間数万円の負担を節電で乗り切れるとは思えず。節電のために不便な生活を家族にさせる事はできません。

 この制度は太陽光発電をして売電できる人が有利な制度なので根本的な解決策としては太陽光発電を導入して賦課金を頂く側に回るのが一番確実な方法であるのでしょう。

 元々太陽光発電には興味がありました。新築の時も導入を考えましたが当時(12年前)は今のような売電の上乗せもなく初期費用は4KWの設備で300万円くらいしましたので到底ペイできるものではなく諦めていました。

 その後、東日本大震災で状況は大きく変わりました。今導入するとどうなるのか考えてみるのも悪くはないかもしれません。

 ということで、我が家へ太陽光発電を導入した場合どうなるのか真剣に考えてみたいと思います。