土地選びで気を付けたいこと

 県民共済住宅では土地の面倒を見てくれないので自分で探す事になります。値段のほかにも土地選びで私が気を付けたことを紹介します。

大雨を考慮した土地選び

 市有地を購入した時も考慮したのですが土地を買うときには水による被害が起きやすい土地なのか考えておきたいです。

 最近は局地的な大雨が頻繁に起こり被害にあわれた方も少なくありません。地球温暖化の影響でしょう,一昔前には信じられないような大雨の映像がTVで見られます。今後もこういった現象は起こるのでしょう。

 私達にできる対処法としては水に強い土地を選ぶ事ではないでしょうか。

1)近くに氾濫しそうな川は無いか,またその川は過去に氾濫した事があるか?
  市役所で調べるか近所の人に聞いてみると良いかも知れません。
2)土地は窪地になっていないか?
3)実際に大雨のときにどの当たりに水が溜まるのか?

 大雨の中,購入しようとする土地まで足を運ぶのは大変とは思いますが実際に自分の目で確認することが大切だと思います。

 あと,費用は掛かりますが土盛りをするのも単純に考えて効果がありそうです。我が家も大雨を考慮してでは無かったのですが60cmの土盛りをしており将来,土盛りをして良かった~と思う時も来るかもしれません。

本下水か浄化水槽か

 土地を買う時はその土地が本下水か浄化水槽かを確認しました。なぜなら,本下水と浄化水槽で工事費が場合によっては50万以上も違うのです。

 独身で親元に住んでいると下水とかには興味ないですよね。私も特に意識していなかったのですが私が買った土地は下水の地域でした。

 下水はトイレ,台所,お風呂の排水を各市町村の下水管に流して下水処理センターで一括して処理するのに対し,浄化水槽は各家庭に槽を設けてそこで排水処理を行います。
 どちらも家を新築する際には工事が必要なのですが浄化水槽のほうが工事費が高く付くのです。

 また,各家庭の下水管,汚水桝のイメージ図は福井市のHPを参照。福井市の場合ですが,公共桝(市町村で設置してくれる桝。福井市では公設汚水桝と読んでいるらしい。)の設置位置も示してあります。詳細は福井市HPの汚水桝の設置について

 参考までに以前,C工務店との打ち合わせ時に提示された下水と浄化水槽の工事費は
下水工事;315,000円
浄化槽 ;130m2未満  725,000円
130m2以上  945,000円
2世帯    1,200,000円

 ちなみに浄化水槽にも放流と浸透の2種類あり処理した汚水を流せるような川などが近くにある場合だと無い場合に比べて安くなります。

 但し浄化水槽には一般に各市町村から補助金がでます。金額は各市町村により異なりますが30万円程度が多いようです。

 私の建設予定地の補助金は31万5千円。この分を差し引いてもやはり浄化槽の方が高くなります。

 また、当然ですが公共桝から各家庭までの距離が遠いと余計に工事費が掛かります。
土地を選ぶ際には下水にも注目してみてください。あとで想定外の出費とならないように。

下水道の種類 集中豪雨時に被害がでにくいのは

 最近では温暖化の影響か集中豪雨となり床上,床下浸水の被害が大きかったそうです。特に都心部で。

 集中豪雨の時は雨以外に下水管からの逆流が被害が大きくなる一因として上げられています。東京では『合流式下水道』を設置しているそうです。

 合流式下水道は下水,雨水を同じ管で集めているので豪雨時には逆流の恐れがあります。
対して,『分流式下水道』では下水と雨水は別々の管で集められるので豪雨時でも逆流の心配は少なくなります。

 昭和40年代以降は分流式下水道を採用する都市が多くなって来ていますが東京のように早くから下水道が設置されていた地域では合流式下水道が多いようです。

 お住まいの地域,又は土地を購入しようとしている地域が合流式か分流式か一度確認したほうが良いでしょう。

 もし家を建てる前なら土盛りをして土地を高くするなどの事前策を講じる事を検討してみて下さい。浸水をしたらその家が被る被害は計り知れませんから。

 合流式下水道の詳細はこちらのなぜ合流式下水道の改善が必要かサイトが参考になります。

土地の地盤強度の確認

 土地を購入する際にその土地の地盤の強さが気になりますが 『GEODAS』というサイトでは全国の地盤調査の結果が無料でみれます。

 リンク先の左下、フリーサービスをクリックすれば無料版を見ることが出来ます。 試しに熊谷市の埼玉県民共済付近のデータは geodas.jpg
 過去の地盤調査の結果を地図上に記入しているのですね。 ちなみに記号の意味は
薄い青○;地盤調査を行なった結果「良好地盤」と診断された場所
濃い青○;地盤調査を行なった結果「軟弱地盤」と診断された場所
赤丸  ;地盤が軟弱なため「地盤補強工事」をした場所
赤△  ;「腐植土」が確認された場所
ピンク○;ボーリング調査のデータがある場所

 ピンポイントでは分かりませんが購入しようとする土地の周辺の地盤をみれば大体想像出来るのではないでしょうか?