県民共済住宅の基礎工事
いよいよ県民共済住宅による工事が始まり、まずは基礎工事。家の土台となるとても重要な部分です。工事は2006年の我が家の新築時ですので現在の県民共済住宅の仕様とは異なる部分もあるかもしれません。
工事前の状態
4月26日 晴れ 工事前の敷地です。 青いビニール線で地縄が張られています。このあと、基礎部分の土盛りから始まります。 右下に写真を撮るときに指がレンズにかかってしまった。。。
基礎部分の土盛り
4月26日 晴れ 基礎部分の土盛りが行われ、今日一日で60cmの規定の高さまで実施したようです。 重機も残っておりました。 土は砂利や石などは入っていない普通の土(なんという種類の土かは分からないので,今度,聞いてみます。) 写真ではそうも感じないかもしれませんが実際にみると60cmの土盛りは結構迫力あります。
4月27日 曇り 前日の夜に雨が降っていました。そして今朝,現場へ行ってみると昨日あった重機がなくなっていました。 妻の話によると,昨日は作業は行わずに重機だけを引き取りにきたそうです。 試しに,土の上に乗ってみました。硬いのか柔らかいのか良く分かりません。初めての経験なもので。転圧は2回か3回に分けて行うと設計士さんと現場監督も言っていました。 仕事があったので一度も転圧の現場を見られなかったのは残念です。
やりかた
4月28日 晴れ 予定通り,やりかた行われました。 やりかたとは, 適切な材料を用い,建物の隅部その他の要所に正確堅固に設け,建物の位置,水平の基準その他のすみ出しを行う。なお,工事監理者がいる場合は,その検査を受ける。 ーーー フラット35 木造住宅工事仕様書より引用
土盛りがしてあるため,通常のやりかた用の木材では長さが足りなかったらしく2本を足してありますね。青丸の部分です。 それと,仮設トイレが設置されその前に県民共済の看板が掲げられました。
根切り
5月9日 曇り 根切りを行いその上に割栗石を敷き詰めました。 県民共済住宅の仕様では基礎補強がある場合には砕石,無い場合には割栗石を敷き詰めると契約書に書いてあります。 不思議な事に高基礎になっている部分は捨てコンをはったのですがその他の部分は割栗石を敷き詰めただけでした。
我が家は60cmの土盛りをしているため道路側は高基礎の仕様になっています。 でも何故奥側(道路で無い側)はコンクリートを打っていないのだろう? まさかこのまま??って事は無いと思うけど。。。 それともう一つ,高基礎との境界は土のままです。
これまた??これでいいのかな? 疑問点があるので後日,現場監督に聞いてみる事にします。 ちなみに,割栗石の状態はこんな感じでした。
大小の石が敷き詰めてあります。素人なのでこれで良いのか良く分かりませんが当然転圧しているのでしょうね。 コンクリートの下にも割栗石が敷いてあるのがかすかに分かります。
現場監督への質問
根切りについての疑問点を電話にて確認してみました。
1)コンクリートが半分しか敷き詰めていない。 最終的にはもちろん全周に耐圧盤を敷きます。(当たり前といえば当たり前ですけどね。)
2)深基礎の部分は元の地盤が支えるがその他の通常の基礎部分は土盛り部分が支えているが弱くは無いのか? 土盛りをしてから2週間たっているので大丈夫です。転圧も土盛りの段階で何回かに分けて行い,根切りの時の根切り底部にも転圧,割栗石の敷き詰め時にも転圧をしており大丈夫です。
との事でした。転圧ってそんなに利くのですかね? そう言われれば信ずるしかないのですが何年も掛けて固まった地盤と機械で転圧した地盤では前者の方が安心するような気がするのは私だけ?
転圧に関しては,隣地の方が土盛りして転圧している時に業者に聞いたのですが『転圧すれば大丈夫だ』と言っていましたが。心配すればきりが無いです。 そうそう,上棟は5月31日を予定しているとの事でした。
高基礎
5月12日 くもり 高基礎部分が一日で出来ていました。早い!!型枠作りから配筋、コンクリまでが行われたようです。
鉄筋が並んでいます。きちんと一列に並んでいるのが確認でき安心です。こういうとこ重要なのかもしれません。
道路側も同様です。
高基礎部分の幅は30cmと通常の基礎の倍の厚みです。 (通常基礎は15cmが県民共済仕様です。)
気になるかぶり厚をチェク! 約7.5cmですね。このかぶり厚は4cm以上は必要ですので合格!!
鉄筋の間隔は約22cmでした。均一に配置されています。
配筋の状態も写真に撮りたかったのですが残念です。可能な範囲で写真に残していくことしか出来ません。
台所用配水管設置
5月15日 曇り 会社から妻に『今日作業している?』とメールしたところ『してないよ』との返信。 先週の土曜日の作業が雨で中止になったのに今日も作業無し?31日の上棟に間に合うのかな?仕事から帰って現場を見ると少しだけ作業してありました。 妻が気づかなかっただけのようです。 今日の作業は排水用の塩ビ管を基礎に通しただけでした。
道路に面している台所用の配水管となります。 他にもバス、トイレ、洗面等ありますがこれらは反対側なのでまだ先になります。
基礎工事進捗
5月16日 晴れ 天気も良く一気に,基礎工事も進んでいます。まずは全体図。
ちょっと,前に出てみます。
高基礎と通常の基礎部全体図です。
境を上から見ています。
通常の基礎部分の根切り低部にはコンクリをうっています。
高基礎と土盛り部分の隙間には再度,土を入れ転圧,割栗石を敷いています。
一日でずいぶん進みました。だんだん,形になってきてこれからが楽しみです。 5月17日の夜からまた雨の予報です。果たして31日の上棟には間に合うのか。
配筋
5月17日 曇りのち雨 午前中は何とか雨は降っていなかったのですが午後になり雨が降り出しました。 雨の中,配筋作業が行われ一日でこれだけ進みました。
底面部はこのようになっています。スペーサーもしっかりとおかれています。 本には6cm以上あることと書かれています。スペーサーの厚みを図るの忘れましたがたぶん大丈夫でしょう。
各コーナー部です。まずは手前左側
次に手前右側。この部分は玄関になります。
そして,奥右側
奥左側。
コーナー部の鉄筋の重なり2ピッチ以上あるので推測45cm以上はあります。 鉄筋の重なり部分は30cmは必要との事なのでこれもまたOKです。 中央部の配筋が残っているので明日はこの残り部分と雨が降らなければコンクリを打つのではないでしょうか。
コンクリート打設
5月18日 雨のち曇り 明け方は雨でしたが会社へ行く時間には既に止んでいました。何とか日中は雨が降らなかったので工事も順調です。 今日は配筋の残りとコンクリート打設を行いました。今日の全体図です。
昨日と同様に手前左,右,奥右,左の順に見ていきます。
水周りが集中する奥右側に塩ビ管が設置されていますね。 底面部のこのワッカは何なのでしょう?
束をこれで固定するのかな? 明日からまた天気は雨。中3日は養生するとの事なので今週の作業はおしまいです。
コンクリート立ち上がり部
5月22日 晴れ 底盤のコンクリートの養生を中三日とり今日から立上部の配筋とコンクリートの打設を行っています。まずは全体図
近寄ってみると
中央に円柱が出来ています。おそらく束の支えと思いますが後で現場監督に聞いてみます。 奥方向への配筋の様子
更に,道路側の配筋の様子
まっすぐ入っていて問題ないですね。出来ればコンクリート打設前の状態で写真を撮りたかったのですが仕事もあり出来ませんでした。出来上がりの状態からは特に問題はなさそうですが後は信じるしかありません。 この部分は玄関なのですがこれは何でしょう?意味不明です。これも後で質問します。
最後に,気になるかぶり厚をチェック。まず基礎の配筋から
約55mmあります。かぶりは40mm以上必須とのことですのでまあOKでしょう。 ちなみに反対側は約80mmくらい。
センターからずれているのですね。図面で見てもずれて書かれています。何か意味があるのかな?こちらはアンカーのかぶり厚
約48mm。こちらは基礎配筋とは反対方向にずれています。 基礎配筋とアンカーのズレ方向が反対。これでバランスを取っているのでしょうか? これも現場監督に確認してみましょう。 このあとは中三日の養生に入りますので次の作業は26日に型枠外しになります。
コンクリートの打設の注意点
基礎工事に大量に使われるコンクリート。このコンクリート打設の時に気をつけたいことは
1)打設時に雨が降らない事 水分量が変ってしまうので設計通りの強度が出なくなります。極端に言うと『シャブコン』の状態になる場合も。 シャブコンはコンクリートの流動性が良くなるので作業しやすく欠陥住宅の特集などでも何回か見たことがあります。 ちなみに打設後に数時間して固まったのちの雨は気にしなくても良いそうです。むしろ水分があったほうがコンクリートが強くなるそうですよ。難しい事は分からないけれど。
2)養生期間 建築基準法によると以下の通りになっているそうです。 15℃以上 ;3日 5から15℃;5日 5℃未満 ;8日
我が家の建築月は5月ですのでほとんど15℃以上の日が多いです。実際,我が家の養生期間は中三日となっていました。専門家の人から見ればまだまだたくさんあるのでしょうが我々がチェックできるのはこの程度ではないでしょうか?
型枠外し・玄関コンクリ
5月26日 曇り 中三日の養生の後、無事型枠外れました。
そして、玄関にもコンクリを打ってありました。
これで基礎屋さんの仕事は終わりです。どうもご苦労様でした。 結局、一度も会えなかったですが丁寧な仕事ぶりを感じました。 明日以降は大工さんの仕事となります。